2019年08月24日 [お客様の声]
はじめまして、常連客のホソイです。
Cozy Piano Lounge の常連客のホソイと申します。僕はこの目黒のオープンマイクの店にちょくちょく顔を出しては、ピアノの伴奏をしてもらいながら、クロマチック・ハーモニカを吹いています。ある晩いつものようにCozyに行くと、オーナーの夏実さんからここに何か書いて、と頼まれました。そこで僕のこのピアノバーでのエピソードを綴ってみたいと思います。
僕がはじめてCozyのドアを開けたのは12年前。11月下旬のある晩に目黒駅の東口から白金台に抜ける目黒通りから少し引っ込んだ所、その先の坂を下ると閑静な住宅街といった風情のひっそりとした路地に何やら新しいお店が出来ている事に気付きました。ここは自宅の近所。よく歩いていた路地で、そこには以前から赤い灯で往来する人々を誘っている飲み屋さんがありました。しかし今でこそこの目黒駅東口の路地裏には評判の飲食店が点在していますが、あの頃はそんな飲食店はなく往来するのは地元の住民ばかり。きっとお客さんは地元の常連さん達で、新参者は肩身が狭そうだ。そんな風に感じたので、その飲み屋さんが閉まった事に気付くと、次の新しいお店が出来たら真っ先に行ってみようと決めました。開店早々の新店のお客さんはみんな新参者。それにオープン早々に顔を出した方がお店の人にも覚えてもらえる。そもそもここはよく歩く路地で駅から自宅に帰る途中の丁度いい場所だから、この辺に馴染みのお店があったら楽しいだろうな。そんな風に期待をしていました。だから軒先に開店祝いの花を見つけた時、そのお店の前までは何の躊躇もなく向かっていました。
しかし、お店は少し階段を降りて扉を開けるアプローチ。外から店内の様子がよく判らない。当然造りが同じ前のお店の時のように腰が引けそうになります。しかしオープン早々のお店、なんとなく怖そうな地元のお客さんもいなさそうだなといった気配を感じ、看板の「Piano Lounge」の文字にも興味を惹かれて、恐る恐るその階段を降りてお店に入ってみる事にしました。
「Cozy」という店名の通り、なんとなく居心地の良さのあるお店です。よしここを行きつけにしてみようと、早速ボトルを入れてみる事にしました。ボトルチャームには「No.4」の文字。僕は4番目にボトルを入れたお客さんになりました。
そして通い続けて、「Cozy」ってまるで潮目だなって感じます。それは異なる海流が出会い交わる場所です。その路地裏という立地の特性から地元にお住まいの方々や職場が近い方々が顔を出します。ひとりで飲む人や、グループで楽しそうに宴会をする人たち。そしてさらにそこに「ピアノバー」や「オープンマイク」という評判を聞きつけて通って来られる音楽好きな方々が加わります。年代の幅も広いし、繰り広げられる音楽のジャンルの幅も広い。歌を唄う人はもちろん、お客さん自身がピアノで弾き語りをしたり、ギターを弾いたり。フルートやトランペット等を吹く人もいて、やおらセッションが始まることもあります。その一方で聴く専門の人も。実は僕もハーモニカを吹くようになったのは4年前で、それまではよくバート・バカラックの曲をピアノを演奏するオーナーの夏実さんにリクエストするだけで、歌も滅多に歌いませんでしたが、それでも十分楽しかった。あとプロ顔負けの、いや実際プロで超絶技巧を披露する方もいれば、僕のように「酔っ払っちゃった」なんて言い訳しながらへっぽこぴいな演奏をする人も。そんな人達が交わって友だちができるコミュニティ。それが「Cozy」です。
今夜もこの潮目を目がけて活きのいい魚が楽しそうに集まってくることでしょう。ええ、もちろん僕も。
僕がはじめてCozyのドアを開けたのは12年前。11月下旬のある晩に目黒駅の東口から白金台に抜ける目黒通りから少し引っ込んだ所、その先の坂を下ると閑静な住宅街といった風情のひっそりとした路地に何やら新しいお店が出来ている事に気付きました。ここは自宅の近所。よく歩いていた路地で、そこには以前から赤い灯で往来する人々を誘っている飲み屋さんがありました。しかし今でこそこの目黒駅東口の路地裏には評判の飲食店が点在していますが、あの頃はそんな飲食店はなく往来するのは地元の住民ばかり。きっとお客さんは地元の常連さん達で、新参者は肩身が狭そうだ。そんな風に感じたので、その飲み屋さんが閉まった事に気付くと、次の新しいお店が出来たら真っ先に行ってみようと決めました。開店早々の新店のお客さんはみんな新参者。それにオープン早々に顔を出した方がお店の人にも覚えてもらえる。そもそもここはよく歩く路地で駅から自宅に帰る途中の丁度いい場所だから、この辺に馴染みのお店があったら楽しいだろうな。そんな風に期待をしていました。だから軒先に開店祝いの花を見つけた時、そのお店の前までは何の躊躇もなく向かっていました。
しかし、お店は少し階段を降りて扉を開けるアプローチ。外から店内の様子がよく判らない。当然造りが同じ前のお店の時のように腰が引けそうになります。しかしオープン早々のお店、なんとなく怖そうな地元のお客さんもいなさそうだなといった気配を感じ、看板の「Piano Lounge」の文字にも興味を惹かれて、恐る恐るその階段を降りてお店に入ってみる事にしました。
「Cozy」という店名の通り、なんとなく居心地の良さのあるお店です。よしここを行きつけにしてみようと、早速ボトルを入れてみる事にしました。ボトルチャームには「No.4」の文字。僕は4番目にボトルを入れたお客さんになりました。
そして通い続けて、「Cozy」ってまるで潮目だなって感じます。それは異なる海流が出会い交わる場所です。その路地裏という立地の特性から地元にお住まいの方々や職場が近い方々が顔を出します。ひとりで飲む人や、グループで楽しそうに宴会をする人たち。そしてさらにそこに「ピアノバー」や「オープンマイク」という評判を聞きつけて通って来られる音楽好きな方々が加わります。年代の幅も広いし、繰り広げられる音楽のジャンルの幅も広い。歌を唄う人はもちろん、お客さん自身がピアノで弾き語りをしたり、ギターを弾いたり。フルートやトランペット等を吹く人もいて、やおらセッションが始まることもあります。その一方で聴く専門の人も。実は僕もハーモニカを吹くようになったのは4年前で、それまではよくバート・バカラックの曲をピアノを演奏するオーナーの夏実さんにリクエストするだけで、歌も滅多に歌いませんでしたが、それでも十分楽しかった。あとプロ顔負けの、いや実際プロで超絶技巧を披露する方もいれば、僕のように「酔っ払っちゃった」なんて言い訳しながらへっぽこぴいな演奏をする人も。そんな人達が交わって友だちができるコミュニティ。それが「Cozy」です。
今夜もこの潮目を目がけて活きのいい魚が楽しそうに集まってくることでしょう。ええ、もちろん僕も。